第一話 女子高生には向かない職業 シーン17 東京は夜の七時

「さすがですな、知られたく無いところまでご存じだ」 平澤が苦笑する。いろいろ考えたが。俺は現実的な答えを返すことにした。そしてもう一本取り出して火を点ける。「雇ってはやれんな」 そういって紫煙を吸い込んだ。「どうしてよ、あんたより早く黒幕を始末して、腕っぷしの強いところを見せたし。推理も完璧なはずよ…